SD 研究交流会 for Vensim Users
― Vensimユーザー交流の場 ー
参加費:無料
参加申込先:Email: director-jfrc@muratopia.net
お申込内容
- SD研究報告の希望(有、無)
有りの場合には研究報告タイトル - その他交流希望トピックス
第6回 Vensimユーザー交流・研究会
日時:2025年5月17日(土)10:00 - 12:00
場所:オンライン開催(Zoom ミーティング)
第1部 ユーザー交流会
・新GUI(新ビュー画面インターフェイス)等に関するQ&A
・自己紹介、及び構築中のSDモデルの概要紹介
・SDモデリングに関する(今さら誰にも聞けない)情報の交換
・AI(ChatGPT, Gemini, Grok 等)のVensimでの有効活用事例の情報交換等
第2部「私の研究・モデリング紹介」コーナー
高齢者の救急搬送と在宅支援体制の関連性をシステム思考する
大阪府摂津ひかり病院長 切東 美子先生
- (概要)本研究は、高齢者の救急搬送に関する傾向を明らかにし、在宅支援体制との関連性を検討することを目的とします。2024年1月から12月までの1年間に摂津ひかり病院に搬送された救急患者210名(うち144名が75歳以上の高齢者)を対象に、搬送理由、要介護度、訪問診療・看護の有無などのデータを分析しました。その結果、救急搬送の約7割が高齢者であり、特に80歳代が多く、主な搬送理由は肺炎や骨折、外傷でした。入院となった高齢者のうち、中等度から重度の要介護者が多くを占め、訪問診療や訪問看護を利用していた中重度要介護者は、救急搬送後に自宅へ帰る割合が高かった。これにより、在宅医療・介護支援の有無が救急搬送後の対応に大きく関与していることが示唆されました。因果関係図(CLD)を用いたモデル解析からも、在宅支援体制の充実が救急搬送件数の抑制に寄与する可能性が示されました。今後は医療と介護の連携をより一層強化し、地域における在宅支援サービスの啓発を進めることで、不要な搬送が回避され、地域医療の質的向上が期待されるようになります。
Vensimユーザーの学際的なサークル活動だと思って、ご気軽にご参加ください。
ユーザー交流会は毎月第2土曜日の午前10時から12時に開催の予定です。